考え方の違い

実は最近 ショックなことがありました。
包丁に対する考え方の違いで 信頼していた方に失望しました。
その方の考える包丁は 堺の包丁を頂点とする 和包丁のスタイルを守らねばならない 野鍛冶が作る包丁は包丁と呼ぶに値しない。だそうです。
堺の包丁は素晴らしいです 伝統を重んじ プロの料理人に支持され
世界にその切れ味を認められています 美しさも特筆に値します
それに引き換え 地方の野鍛冶の作る包丁は、、、中でも
私の作った 鍛造原理主義と称した片刃叩き裏の包丁は、、、
という事でした。
厳しく批判を受けた私の包丁ですが 鍛冶屋が鍛造のみで研削をしないで
作った物です 虚飾を排し極限まで原点に立ち返った 片刃の刃物であると
自負しています。
万人に認めてもらえなくても構わない もし共感してくれる方がいらっしゃれば
使っていただきたい その一念で鍛造しています。
この数日 凹んでおり刃物を打っていません 最初の頃に戻って
箸を叩いたり 鏨を拵えたりしています、早く立ち直ってやらねばと
気ばかり焦る 元平でした。

片刃3


この包丁は先日の投稿の物と違います 何が?って写真をよーく見てください
裏を見ると研削してないことが分かってもらえると思います、
そうです すべて鍛造つまり鎚のみで鍛えて作りました
これぞ!鍛造原理主義!!っす!!!

教えていただきました

この前の ナイフにサックを被せました
手芸の得意な知人に教えていただきましたが 私が作ると何とも稚拙です
要 熟練って感じかな

片刃2

黒打ちのアジ切なんですが これでは普通の黒打ちまたは黒打ちの黒裏ってだけなんです 楽しくありませんねえ もっとこう鍛造原理主義!って感じが欲しいっす!

片刃

このところ 菜切りや三徳 そしてナイフなど両刃の刃物を製作していました
そろそろ片刃も作らねば ということで片刃に回帰します
というか 何でもやるんですけどね。
今後の方針も決まりつつあります はっきりしたらアップします。